市原市で孤独死対策をする3つの方法〜人のつながりが重要〜
最近では、少子高齢化社会になっていることもあって、孤独死する高齢者が増えています。東京都福祉保健局東京都観察医務院のデータをみると12年間で倍増しました。
上記の統計からわかるように、孤独死の数は年々増加の一途をたどっています。その背景として考えられることは、色々あると思いますが、一番の原因は生涯未婚率の増加にあります。男性の未婚率においては15年でほぼ倍増しています。
一人暮らし高齢者の推移を見ると男性においては平成12年〜27年の15年間で3倍に増えています。この調子で増えていくと、孤独死の増加も大いに考えられると思います。実際に千葉県市原市でも大きな問題になっています。
孤独死の問題
ではいま孤独死の何が問題なのでしょうか?具体的に問題になるところを挙げると以下のようになります。
- 病気等が重篤化しても助けを呼べない状況
- 賃貸の場合、不動産価値の下落
- 遺族もしくは行政が行う死亡人の処理が大変
- 遺族もしくは行政に金銭的な負担が発生
孤独死への対策
孤独死の対策として現状行われているのは、大きく分けて以下の3つです。
- 市原市 安心生活見守り支援事業
- 千葉県 高齢者孤立化防止活動「ちばSSKプロジェクト」
- 生前契約(喪主代行)
市原市 安心生活見守り支援事業
市原市では小学校区毎に設置された「少域福祉ネットワーク」にて「安心訪問員ボランティア」を募集し、月に1、2回程度、一人暮らし高齢者や障がい者の見守りや声かけを実施しています。 同時にその人の病歴、服用中の薬、緊急連絡先など必要な個人情報を救急隊員に伝えるための「みまもりくん」(福祉医療情報キット)の配布も行っています。
千葉県 高齢者孤立化防止活動「ちばSSKプロジェクト」
千葉県では「ちばSSKプロジェクト」と称して、主に4つの取組みをしています。
- サロン活動
- 見守り活動
- インフォーマルサービスの提供
- 研修等の人材育成
サロン活動
近年、高齢者の孤立化を防止する対策として千葉県全域で「認知症カフェ」が増えてきています。「認知症カフェ」とは、認知症の当事者、ご家族、各分野の専門家が集う「認知症の困りごと」を解決できるカフェです。
見守り活動
市原市のように各自治体では独自のいわゆる「福祉ネットワーク」を持っており、高齢者へ対して見守り活動や声掛けを実施されています。
インフォーマルサービスの提供
インフォーマルサービスで近年増えてきたのが「生前契約」サービスです。「生前契約」には主に2つのパターンがあります。「生前サポートサービス」と「死後事務委任契約サービス」です。
研修等の人材育成
研修等では「認知症サポーター養成講座」など、多くの講座が開催されております。
生前契約
アメリカでは「Preneed」として一般的なサービスですが、日本ではまだそこまで広まっていないのが現状です。
簡単に言うと生前に、第三者へ自分の葬儀、お墓、相続などについての要望を伝えておき、必要なお金を預けて履行してもらうことです。
日本では以下の企業・団体などがサービスを提供しています。
いずれにせよ前もって対策しておくことが、老後を安心して過ごす鍵となるのではないでしょうか。