家族がうつ病と診断されたら…?まず知っておいて欲しい3つのホルモン
うつ病と診断された家族とつきあっていくために、もっといい方法はないかと悩まれてませんか?
うつ病とうまくつきあっていくために、気をつけるホルモンは実は3つだけなんです。
- ノルアドレナリン
- ドーパミン
- セロトニン
以上3つのホルモンがポイントです。
これらのホルモンのバランスをキープしながら日常生活を送って行くことが大切です。詳しくどこに気をつけたらいいかもあわせてご紹介しますね。
うつ病とうまくつきあっていくためになぜホルモンが重要なのか?
こころの働きに実はホルモンが深く関係しているのです。
例えば女性ホルモンのバランスが崩れると怒りっぽくなったり、何でもないことにへこんでしまったり…といったことが起こりやすくなりますよね。
だから、うつ病も同じようにホルモンを気にする必要があるんです。
ノルアドレナリンは怒りに影響するホルモン
ノルアドレナリンの働き
ノルアドレナリンは危機管理の働きをしており、交感神経を刺激します。
一瞬にさまざまな情報を分析し、そのときの経験を踏まえて最善の行動を選択させます。
いわば物事への意欲の源であり、怒りや不安、恐怖などのなどの外部からの刺激に反応し、脳の働きを活発にします。
別名「怒りのホルモン脳」です。
ノルアドレナリンのバランスに影響を与える状況
影響を与えるものとしては、身体に感じるストレスと社会的なストレスがあります。
身体に感じるストレスは
- 暑い寒いなどの気候による刺激
- 痛みやかゆみ
- 全身の倦怠感
一方で社会的なストレスは
- テスト・試験などの緊張する場面
- 他人との摩擦
- 職場の人間関係や仕事が上手くいかない
- 家族や親戚との不仲
- 子育ての悩み
- 友人や近所とのトラブル
これらのストレスが過剰になると
- 怒りっぽく、落ち着きがなくなる
- キレやすい
- イライラ
- うつ病
- パニック障害
- 強迫性障害
- 対人恐怖症
となる可能性があります。
このときノルアドレナリンのバランスが崩れています。
しかしこのノルアドレナリンは悪いことばかりではないのです。
大昔、人間が外敵に襲われた時、このノルアドレナリンが働くことによってとっさに逃げ出すことができました。
家族や子供を守る戦いで、体を動かす時に働くのもノルアドレナリンです。
このようにノルアドレナリンはわれわれにとって必要な脳内物質なのです。
ただバランスを崩すことが問題なのです。
ドーパミンとは快楽に影響するホルモン
ドーパミンの働き
ノルアドレナリンの前駆体であるドーパミンは、快楽と意欲をもたらし、報酬を前にして、努力するときに働く神経伝達物質です。
向上心やモチベーション、記憶や学習能力、運動機能に関与する、別名「報酬脳」です。
働きが弱ると食欲や性欲が落ち、活発な行動ができなくなります。
一方で強すぎると、快楽を求める気持ちが抑えられなくなり、アルコール、買い物、ギャンブルなどの依存症を引き起こすと言われています。
主に、頑張ったのに認められないなどの、欲望と渇望のストレスを生み出します。
ドーパミンのバランスに影響を与える状況
- 仕事で良い成績を残したい
- テストで良い点を取りたい
- 資格を取りたい
- 美味しいものを食べたい
- 美しくなりたい、やせたい
- 異性と交際したい
などの強い欲望によるストレスがあります。
セロトニンは怒りと快楽をコントロールするホルモン
セロトニンの働き
セロトニンは共感や我慢の心をつくる、別名「共感脳」です。
ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、バランスを整えることで、ストレスを緩和し、心の平穏を保つ働きがあります。
不足すると、すべてのストレスを過剰に蓄積することになり、結果、うつ、不眠、パニック、精神不安などの症状へと発展していくこともあると医学的考えられています。
相手の行動に共感したり、学習脳や仕事脳の過興奮を抑えたりしてバランスを整える働きがあります。
このセロトニンを正常に働かせることが、ストレスマネージメントに非常に重要となってくるのです。
セロトニンのバランスに影響を与える状況
セロトニンは心に影響を及ぼすストレスに関わります。日常生活の中で以下のような行動を繰り返しているとセロトニンに影響が出ます。
- 日中に活動しない不規則な生活
- 疲労
- 運動不足
- 電磁波を浴びすぎる
また他人との関係性の中で以下のような状況もセロトニンに悪影響となることがあります。
- 家族や恋人のために料理を作ったのに、味付けに不満を言われた
- 取引先や上司のために休日返上で働いたが、評価されなかった
- 誕生日や記念日に送ったプレゼントを、気に入らないと突き返された
ノルアドレナリン・ドーパミン・セロトニン3つのバランスが重要
セロトニンはストレスの指揮者
ノルアドレナリンは「怒りのホルモン脳」、ドーパミンは「報酬脳」です。
セロトニンはこの「ノルアドレナリン」と「ドーパミン」のバランスをとる役割があります。
ストレスによってセロトニンの働きが悪くなることで、この二つのバランスが崩れてしまうのです。
だから、まずはセロトニンの働きをよくすることが重要となってきます。